エリザベートを見てきました!
6月29日夜公演、エリザベートをみてきました!
周囲の人まで巻き込んで必死に確保した古川トート&京本ルドルフ回、この1回しかチケットが確保できてないのでとっても大事に観劇しました。
今回は歴代エリザを全部見ているフォロワーさんと一緒に観劇したので、アフタートークがかなり楽しかったです。ファミレスで数時間。
やっぱり自分と同じ熱量の人と語ると楽しい。
ざっとした考察&感想は以下のツイートをたどっていただくと分かります。
(ツリーになってます)
古川トートの感想
【エリザ】
— saori 🧡💙💛💜💚 (@iroas_choco) June 29, 2019
全体的な感想は『やっぱ金と気合いのこもったミュージカルって最高!!』に尽きる。舞台装置、衣装、役者、ぜーんぶにお金がかかってて、何もかも豪華な感じが見ていて最高にハッピー!!最高級の贅沢をありがとうございます。これだから観劇はやめられねぇ!ヤクです薬
京本ルドルフの感想
【ルドルフ】
— saori 🧡💙💛💜💚 (@iroas_choco) June 29, 2019
きょもルドルフ、かっこよかった〜〜私は過去の子鹿ルドルフは見てないから比較はできないけど、立派な皇太子&もがきくるしむ青年だった。プルプルした子鹿ではなかったよ。この3年間できょもを取り巻く環境も変わり、その成果が現れているような、自身に満ちた演技だったと思う
正直、きょもルフはまだまだ語れるな…
最後のフランツの悪夢のところはマジで死人のような顔して踊ってた。最初のトロロのところも死人ではあるけど、全然違うんだよな。死んだ後の自分の演じ分け。
全体的にルドルフの表情の切り替えのメリハリがすごかったように思う。ルドルフは出番が少ないからこそ、短い時間で自分自身の環境と心身の変化や葛藤を表現しなくちゃいけなくて、そこが大変なんだろうなー。
ダンスはジャニーズ仕込みなので、誰よりもキレキレでターンの速さもすごい。アンサンブルにいててもよく目立つよ。
カーテンコールは子ルドちゃんをエスコートしてて、カッコイイお兄ちゃんでした。
いつか子ルドからJrに入る子が出てきそう。あこがれの先輩は京本大我くんです!!!!ってやつ。
そういえば、ルドルフが死んだ後だけ、トートダンサーの背中から悲しみが溢れているように見えた。古川トート的には、ルドルフに関しては罪悪感あったのかもね。(完全に私見です)井上トートは見てないので分からない。見たい。
ツイッターに載せてない感想をあげるとすれば、とにかくルキーニ役の成河さんがすごかった!
いやすごいとは聞いてたけども!!上げきったハードルを悠々と超えたよ!
ルキーニって狂言回しの役割もあるけど、暗殺者というバックグラウンドもあるので、ただの優等生ストーリーテラーじゃ面白くなくて。そんななか、成河さんは一挙一動が狂気じみているのでまじで暗殺しそうな雰囲気。皇后殺傷事件起こしそう。
でも、この物語はルキーニの妄想です!って言われたらそれはそうと納得ができるような語り力もあって。まじで劇場を支配していた。
多分Wキャスト的には山崎育三郎さんのほうが有名だし、彼を見てみたいな〜って人も多いと思うけど、ルキーニの評価は成河さんのほうが高いよ!ミュージカルオタクみんなそう言ってる。私も今回大ファンになりましたので、実写版美女と野獣を真剣に見直そうと思います(ルミエールの吹き替えやっていらっしゃるので:野獣の吹き替えは山崎さんw)
あとはやっぱりセットと衣装のすごさ〜
セットの種類はそんなに多くないけど、門扉も背景もリフターもなにもかも歪んで作られていて、ストーリー中の登場人物それぞれの苦悩や行き違いを表現してた。
衣装は豪華絢爛、とってもキレイに作られていました。どっかで衣装展とかやりませんかね?喜んで行きます。
ここからは役者さんとか関係なく、エリザベートという演目の解釈についてずっと考えていることを書きます。
昨日の観劇後、フォロワーさんと話していて『トートはルキーニに刺されたシシィが自分のものになったけど、それで良かったのかな?』という疑問が生まれました。確かに!!!それでいいの!?
トートは15歳位のおてんばで可愛いシシィに恋して命を助け、その後の彼女(シシィ)の人生の要所要所でヌルっと現れて色々仕掛けては、自分のところに来るように誘いまくる(=黄泉の国=死への誘い)わけですけど…
もろもろ頑張ってもシシィが自分の方を向かず、相手にされないままフランツと結婚しちゃって、グギギとなる。そのへんはわかる。俺を愛せ!ってアピールわかる。
でも、息子を失って生きる気力をなくしたシシィが自ら『命をあげる死なせて(=黄泉の国にいるあなたを愛する)』と懇願してきたときは、『まだお前は俺を愛してはいない』と自ら断るんですよね。入手のチャンスだったのに。
ここは宝塚版の『死は逃げ場ではない!』というセリフがしっくりくる。消極的選択肢として自分のもとに来るのは嫌なんだって。まぁその気持ちも分かる。どうせならポジティブに自分のことを愛してほしいよね。
しかし、ここから先の展開がよくわからない。
最終的に、トートはルキーニを操って、シシィを暗殺させる。刺されたことでシシィが死んで、黄泉の国トートの元へ!ついにトートは念願のシシィを自分のものにするのだ!!!
え?まじ?それでいいの??
シシィが自発的に黄泉の国の帝王である自分を愛して、自発的に死を選ばないと納得できないんじゃなかった!!????結局他人の手によって死を遂げたシシィでいいの???まじ??
途中、ピュアピュアな若い女の子を助けたつもりが、自我を持った強い女に育ってしまった…ちくしょうめ…みたいな後悔もちらっとみせるじゃないですか…
性格が変わってもなおシシィが好きなの…??もうピュアではないよ?
要するに、一目惚れ時点とは見た目も性格も変わってしまったシシィに執着する理由がイマイチ理解できなくて。最後にシシイを手に入れて喜ぶ理由もあんまりわからないし。
役者さんはどういった解釈で演じているんだろう?
演出家さん、各キャストさん、みんな色々解釈あるだろうから全部教えてほしい。
ちなみに、昨年冬の宝塚版のエリザベートはなんとなく理解ができる気がしていて。
玉城りょうさん演じるトートはとにかく母性にあふれていて、苦悩するシシィを見ていれないからこそ『早くこっちにおいで、死の世界で楽にしてあげよう』っていう思いが伝わってきていました。この理解であれば、シシィを楽にしてあげたい気持ちが高まった結果、ルキーニを唆してエリザを殺して黄泉の世界へって筋が通るんですよね。
東宝版の男性が演じるトートはもっと野性的で、古川トートは『初恋!シシィが好き!かわいい!僕のとこおいでよ!』みたいな明らかに恋愛感情だし、映像で見る限り井上トートは『俺に惚れない女などいない、俺のこと好きだろ?素直になれよ』みたいなオラオラ感があるように思えて。
で、結局は他人に殺されたシシィで満足なの??みたいな謎が残る。トートのこと愛してない可能性大だよ??
そもそもルキーニがシシィを殺したのは偶然で「オルレアン公爵を殺そうと思った、偉そうなやつなら誰でもよかった」って言ってるし、全てのストーリーはルキーニの妄想だから色々と破綻しているって解釈でもいいけど。
ひたすらモヤモヤするーー
まぁ〜〜〜これ考えても答えはないんですよね。
人によって違うし、国によって演出も違うらしいし(韓国/中国版も見たい)そもそも物語すべてがルキーニの虚言妄想説はみんな言うし。原作は深く考えられずにさらっと書かれただけかもしれないし。みんなの意見が聞きたい。
わからないよ〜〜美貌なのかな〜〜結局トートははシシィの美貌に惚れてただけなのかな〜〜まさかな〜〜そんな俗っぽい理由であってほしくないよな〜〜
これ延々考えられるよね。
逆に結構マニアじゃないとエリザベートって楽しめないかも。
娘のお見合いに行かないパパとか、息子のもとに娼婦を送り込んで性病移させる嫁姑戦争とか(姑側の発案)、将来の皇太子に猫を殺す訓練させたり、精神病院にいる人は気が狂ってるみたいな演出もあるし…(こう書くとドイヒー笑)
まぁ普通に今の時代にあってないけど、それ言い出したらミュージカル何も上演できなくなるので言いません!笑
あと個人的に謎なのは精神病院のシーンかなぁ...あれいる???なんかもうちょっと他のシーンを厚くしてもいい気がするけど。
フォロワーさんも、精神病院と詩人のくだりのとこいる?って言ってたし。みんな思うことは一緒だな。
そんなこんなで色々考察しておりますが、人生のやりたいことリストが1つ増えました。
ウィーン旅行!!笑
ヨーロッパあんまり好きじゃないけど、オーストリアは行きたい...
ゆかりの地巡りしたい...
なんか今年は周年記念らしく、エリザベートの音楽コンサートとかもあるみたいなので(Web中継あるらしいので待機してる)マジのドイツ系ミュージカルファンは現地まで行ってるみたい。すごいな、そのくらいの財力とフットワークほしい。
気がついたら4300文字超えてた…
ひとまずエリザの感想まとめは終わりです。
8月のチケット譲渡探そうかな〜〜